仮想通貨はオワコンってよく聞けど、本当はどうなんだろう？
本記事の内容
・ 仮想通貨は本当にオワコンなのか？
・仮想通貨がオワコンではない理由7つ
最近、仮想通貨はオワコン？という記事をよく目にします。
一時期の注目度に比べてもあまり珍しさが薄れ世間の注目度は減少しているように感じます。
仮想通貨がなぜオワコンと言われるようになったのか、その背景と理由について探ってみようと思います。
仮想通貨の持つ問題点や課題を明らかにすることで、冷静な視点で今後の動向を見極める一助となれば幸いです。
この記事を読み終えると、これから仮想通貨はどうなっていくのかが見えてくると思います。
それではいってみましょう！
仮想通貨がオワコンと言われる理由
一時期は未来の通貨システムと言われ多くの人や企業が注目した仮想通貨ですが次第にその熱は冷めて一部の専門家や投資家の間では、「仮想通貨はオワコンだ！」と言われるようになりました。
そんなオワコンと言われる理由について解説していきます。
仮想通貨はオワコンと言われる理由は下記の５つです。
・法的リスクの高まり
・犯罪への利用が発覚
・実用性への疑問
詳しく解説していきますね。
価格の大暴落
ビットコインの価格は、2017年12月に約200万円の最高値を付けました。
将来の期待が膨らみ投資家の需要はふえましたが、過度の人気からの反動でその後は大暴落が続き
当時世界最大の取引所が経営破綻など、ビットコインへの信用が大きく失われました。
こうした要因が重なり、買い手が一気に引いた結果、高値からの大暴落につながり世間からはオワコンだと見なされるようになったのです。
法的リスクの高まり
仮想通貨は新しい金融資産であり、各国での法的位置づけや規制の枠組みがはっきりしておらず認可制か届出制かなど、ルール自体が明確ではありません。
そのため、不正な資金の移転に利用されるリスクがあり
マネーロンダリングやテロ資金供与などに使われる可能性があると指摘されました。
各国政府は規制を次々と導入し、自由な取引が制限されるようになってきました。こうした法的リスクの高まりも、オワコンと見做される大きな要因です。
犯罪に仮想通貨が利用された
犯罪に仮想通貨が利用されたことが明らがになりました。
ランサムウェア（身代金要求型マルウェア）の身代金決済に使われたり、ダークウェブでの違法売買に使われました。
仮想通貨が犯罪に利用された最大の理由は、その高い匿名性と国境を越えた移転の容易さです。
従来の通貨とは違い仮想通貨の取引は匿名でおこなえることがら資金の出所や使途を隠蔽しやすいのが裏目にでた結果です。
仮想通貨の特徴であるインターネット上での取引で、国境を気にせず瞬時に移転が可能なことからマネーロンダリングや租税回避、さらには武器やドラッグ取引の資金源としての利用の可能性が高まりました。
実際に、ダークウェブと呼ばれる匿名のインターネット空間で、武器や違法ドラッグが仮想通貨で取引されていたことが発覚しています。
資金の出所が追跡不可能なため、薬物組織や犯罪グループに仮想通貨は格好の温床となってしまったのです。
こうした状況を受け、世界各国で仮想通貨への規制強化の動きが広がりました。
取引所での本人確認義務の導入や、疑わしい取引の監視体制づくりなどが進められています。
しかし一方で、匿名性を追求する新たな仮想通貨も登場しており、対策は簡単ではありません。
実用性への疑問
仮想通貨の実用性への疑問もオワコンと言われる理由です。
■価格の変動
仮想通貨は需給によって価格が大きく変動するため、支払い手段としての信頼性が損なわれかねません。
例えば、ビットコインは一時的に高値をつけましたが、その後大暴落を経験しました。このような値動きでは、日常の経済取引に使うには不向きと指摘されています。
■処理能力の限界
また処理能力の限界課題です。ビットコインなどのブロックチェーン技術は、処理能力に一定の制約があります。取引数が増えれば、処理が追いつかなくなる可能性があり、実用的な決済手段として機能しないおそれがあります。
■エネルギー消費の問題
ビットコインなどの採掘にはマイニングと呼ばれる大量の電力を使う作業が伴います。環境負荷が大きいため、実用的な決済手段として普及することへの疑問があります。
このように、価格変動の大きさ、処理能力の限界、環境負荷の問題などから、仮想通貨が実用的な決済手段として本格的に使えるかについては、技術面や制度面での改善が求められています。実用性を高めるための様々な取り組みがなされていますが、課題は残されています。
このような理由から、かつての脚光を浴びた時代から仮想通貨への将来が見えなくなり「オワコン」と呼ばれるようになりました。
仮想通貨は本当にオワコンなのか？
仮想通貨がオワコンと言われる理由を知ると、本当にもう仮想通貨は終わってしまったのではと思ってしまいます。
ですが、私はまだそんなことはないと思っています。
なぜなら、ここ数年で起こった出来事を振り返ってみると仮想通貨を取り巻く環境は大きく変わってきました。
私達は日本にいるとなかなか実感することが難しいのですが、アメリカのマイアミやニューヨーク市では実際に街中で利用可能になるなど、決済通貨としての実用化が進んでいます。
さらにAppleなど有力テック企業がウォレットアプリに対応を表明するなど、認知度や信頼性も向上しつつあります。
さらにハッキングなどの脆弱性に対する対策も進化しています。
このように、海外では周囲の環境が整備され、より本格的に使われる機会が増えてきているのです。
日本だけが、「仮想通貨はもうオワコンだ！」などと騒いでいるだけなのではと私は考えます。
これだけ進化を遂げたものが、完全にオワコンになるとは考えにくいのが実情です。
一方で課題もまだ残されています。
ビットコインのマイニングによる環境負荷の問題や、悪用による法的規制の可能性などが指摘されています。
しかし、技術の進歩はこうした課題を次々と解決に導いてきました。
仮想通貨はオワコンどころかこれからが本番の可能性すらあるのではないでしょうか。
熱狂が冷めたからと言ってオワコンと決めつけるのは早すぎると言えそうです。
今後の動向に注目が集まる分野だと言えるでしょう。
仮想通貨がオワコンではない理由7つ
仮想通貨がオワコンではない理由についてまとめてみました。
仮想通貨がオワコンではない理由７つ
- ブロックチェーン技術の革新性
- 決済システムへの活用可能性
- デジタル社会に適した新しい通貨概念
- 法制度整備の動き
- 企業による参入とサービスの多様化
- 決済における実用化の進展
- セキュリティ対策の強化
その将来性について解説していきます。
ブロックチェーン技術の革新性
仮想通貨の根幹をなすブロックチェーン技術には、中央管理者が不要で改ざんが極めて困難といった特性があります。
この技術を使って金融だけにとどまらず物流や医療、権利関係の管理など、様々な分野で使用することができるようになれば新たなイノベーションを生み出す可能性があると思います。
決済システムへの活用可能
仮想通貨はグローバルかつリアルタイムでの資金移動ができます。
従来の国際送金は非常に手間がかかり、時間と手数料もかさむ上、トラブルのリスクも高い決して理想的な方法ではありませんでした。
しかし仮想通貨なら、手軽で安全、かつ場所を選ばずに資金移動ができます。
金融包摂の実現にもつながる可能性があります。
デジタル社会に適した新しい通貨概念
仮想通貨は、政府や中央銀行から独立した通貨価値を生み出しました。
いわばデジタル社会に合ったニューマネーと言えるのに、政治的な問題もありなかなか進みませんがこれは金融や経済のあり方を根底から変革するようなイノベーションが今後生まれていくかもしれません。
法制度整備の動き
かつては規制の遅れや、マネーロンダリングなどの違法利用への懸念から、仮想通貨の法的リスクが指摘されてきました。
しかし近年、各国で本格的な法制度の整備が進められています。
制度的な環境が整備されれば、こうした課題は払拭できるはずです。
企業による参入とサービスの多様化
大手テック企業がウォレットアプリの提供を表明するなど、有力企業による仮想通貨サービスの多様化が進んでいます。
利用者視点に立ったサービス開発が行われれば、一般化が一層進むでしょう。
企業の参入で需要が高まり、さらに発展のスパイラルに拍車がかかることが期待できます。
決済における実用化の進展
一部の国や自治体では、実際に仮想通貨での支払いが可能になってきています。
例えばマイアミやニューヨーク市では商店での利用が広がりつつあり、労働の対価としての給与支払いも可能になるなど、決済通貨としての実用化が着実に進んでいます。
セキュリティ対策の強化
過去には大手取引所がハッキングに遭うなどのトラブルもありましたが、最近ではセキュリティ対策が強化されてきました。
技術の進歩に伴い、今後さらなる安全性の向上が見込まれることから、利用の障壁は低くなっていくでしょう。
以上の7つの理由から「仮想通貨はオワコン」などとは言い難いと思います。
まとめ：仮想通貨は本当にオワコンなのか？結論は
ロックチェーン技術の革新性、決済システムへの活用可能性、新しいデジタル通貨概念の創造。
さらに法制度整備の動き、企業参入とサービス多様化、決済での実用化の進展、セキュリティ対策の強化。
こうした点から、仮想通貨にはまだまだ成長の余地が残されていることが分かります。
確かに一時期の過熱感から大暴落を経験し、バブル視される側面もありました。
しかし、それは通貨や金融資産が経験し得る過程でしかありません。
歴史を振り返ればわかるように、新しい発明や革新的な概念が生み出された際には必ずそうした曲折があったはずです。
仮想通貨は今、過渡期を越えつつあると言えるでしょう。
いくつかの課題は残されていますが、技術の進歩と制度の整備が進めば、それらは次々と解決に導かれていくはずです。
むしろここにきて、様々な分野で仮想通貨の実用化が進み、その将来性が見え始めてきた段階なのではないでしょうか。
企業の参入で利用者視点に立ったサービスが生まれ、一般への浸透が加速度的に高まっていくことが予想されます。
だからこそ、「仮想通貨はオワコン」と決めつけるのはまだ早いのです。
まだ発展途上の分野ですから時間はかかるかもしれませんがその可能性は無限大です。
オワコンどころか、これからが本当の始まりなのかもしれません。
仮想通貨の行方に、興味深く注目していきましょう。
